静かな場所に行きたくなった私は、美術品街と言われている琉璃廠古文化街を目指した。
お土産として、オリジナル印鑑を作ってもらうためだ。
積水潭駅から北京地下鉄2号線(山手線のような環状地下鉄)に乗り、宣武門駅で降りる。
宣武門駅で降りると、街中の雰囲気がどことなく落ち着いているのを感じる。
琉璃廠古文化街は地図で言うとここだ。
駅を降りたら南へ向かう。
古書や紙を扱う店が立ち並んでいた。
路上駐車で雰囲気が台無しだ。
こういったところも中国のクオリティである。
どこも高額な商品を扱っていそうだ。
一通りブラブラしてみた。
さて、印鑑を作ろうとして店主に話を持ち掛けてみると、どこも印鑑制作には1日時間をもらっているとの返答だった。
こういう計画性が甘いのは私の旅ではよくあることだ。
仕方がない。
残念ながらどこのお店なのかは忘れてしまったのだけれど、すぐ彫ってくれるというお店が見つかった。
メインストリート沿いのお店だったと思う。
諸々込みで500元と言われたが、頼み込んで400元にまけてもらった。
相場より高い気がするが、特急料金だと割り切る。
私は私の苗字の手彫りのオリジナル印鑑が何としてでも今日欲しいのだ。
数ある印影からサンプルを選び、彫る石を選ぶ。
おっちゃんが目の前ですぐ彫ってくれた。
そうそう。こういう体験がしたいんだ。
これなら多少高くても納得だ。
もう感謝しかない。
完成した印鑑は専用の箱に入れてくれる。
画像まだ
世界でひとつしかない印鑑の出来上がりだ。
大変満足である。
この印鑑は直径が14mmあるので、帰国後はひとまず認印として活躍している。
印鑑を作りに駆けずり回ったらおなかがすいたので、私は北京の渋谷と呼ばれる西単へと向かった。