2018年度に突入した。
私はこの”年度”という区切りがどうも嫌いだ。
卒業、入学シーズンでいろいろと物事が新しくなるのはわかるが、2018年という年には何の影響もないのだ。
せっかく12月に大掃除などをしてさわやかな気持ちで新年を迎えても、3ヶ月後にはよくわからない区切りで書類整理や各種事務処理などを迫られる。
この事務処理が”年度”となっていることで非常にややこしくなっている。2018年3月は2017年度なのだ。
西暦が決まっている意味ないじゃないか。特に理由もなく習慣だけで続いているならさっさと廃止にしてほしい。
そんな年度末に溜まっていた代休と振休を組み合わせることで、4連休を作ることができたので北京に行ってきた。
いや、言い方が逆だ。
安い航空券を取ることができたので、仕事を放り投げて無理矢理4連休をとった。と言うのが正しい。
私がいなかろうがもっと責任感が強くて仕事が好きな人が私の代わりをするし、私はバイクに乗ったり旅行に行ったりしてブログを書くのが好きなのだ。
適材適所だ。
前置きが長くなったが、長引く花粉症と労働時間によってイライラしていたことは確かだ。
今回の北京はリフレッシュするのに最適な旅行となった。
私の海外旅行は例によって現地人になりきる旅だ。
無計画ながら目標だけは決めて行った。
こういう旅をもうちょっと表現しやすい方法はないかと探していたところ、流石はインターネットだ、ぴったりな表現があった。
北京クエストだ。
以後の旅行記にもこういう表現を使っていきたい。
さて、今回の北京クエストは
- 現地simを契約し、更にその番号を今後も維持する
- 銀行口座の開設
- wechatpay または アリペイを認証し、これで買い物をする
通信方法の確立はいつものこととして、銀行口座の開設は最後のQRコード決済に必要なため。
今急成長中の大国では、QRコード決済が盛んで財布を持つ人が少ないと言う。
今回赴くのはその首都だ。きっと深圳とは違ったパワーがあるのだろう。
これらについて奔走した記録と一応ちゃんと観光をしたのでその記録を書き残しておきたい。
今回利用したのは中国国際航空だ。
広島 → 大連 → 北京 のルートをとる。
往復で諸税込み23000円程度と広島発の便としては良い値段だったのを覚えている。
なるほど、ANAとのコードシェア便だな。
ほとんど何も調べていなかったので、出発当日に大連で乗継があることを知った。
国際線乗継は2011年に行ったチェンマイ以来だ。
本当に準備不足過ぎたので、この時点で上手くいくか不安になった。
心配していた大連での乗継は誘導員に従って歩いていけば良いので何の問題もなかった。
余裕があったので意味もなく給水機などを写真に撮ってみた。
(※1 私が思いっきり映り込んでいたため写真を削除しました。ishikuro 2018.04.14)
北京空港に着いてまず困ったのが、検索ができないことだ。
中国にはグレートファイヤーウォール(通称:金盾)と呼ばれる規制の壁があって、中央政府に不都合なワードは検閲されたり回覧できなかったりする。
googleはおろかyahooもつながらない。
唯一つながるbaibuでは、検索結果がほとんど中国語になってしまう。
同サイト内でもつながるページとつながらないページがあり、情報収集に時間がかかってしまった。
Amazonで売っている香港simでローミング設定をすれば、簡単にgoogleにアクセスできるのになぜこんなに手間取ったのかと言うと
事前にsimを買って持ってこなかったからと言うおバカな理由に他ならない。
空港では外国人向けのsimを販売している様子はないし、宿の住所はgmailに保存されているし、大変困ったぞ…
仕方がないので、キャリアのローミングサービスを利用することにした。
事前申し込みをしていないので、接続料は2980円/日だがこの際仕方がない。
準備不足の代償として1日の宿代に匹敵する料金を支払うことになったのであった。トホホである…
その後は高速鉄道を使って市内中心部まで移動する。
25元だった。
余裕がなかったらしく全然写真が残ってないな。
また、空港内の銀行では両替しない方がいい。
市内に出るまでの少額の現金を手にしたいなら、クレジットカードでのキャッシングがおすすめだ。
焦っていたので両替内容の細かい確認をスルーしたが、ものすごくレートが悪かったことを後で知ることになる。
さて、画像の地点にたどり着くまでにもかなり時間がかかってしまった。
現地の交通系ICカードを50元で手に入れ、地下鉄に乗っている図だ。
20元がデポジットとなり、30元がチャージされる形となる。
宿の最寄り駅で降りたはいいけど、周囲がちょっと暗い。
それに加えてどこかの大学(団地?)の敷地内のようなところを通り抜けている。
車は路駐だらけ、シェアバイクは放置され放題だ。
チェックイン時間を21時にしていたが、通信手段の確保と電車の乗換に手こずったせいで現在時刻は22時半だ。
おまけに宿が見つからない。
あまりチェックインが遅くなるとキャンセルとみなされて空き部屋を違う人に貸されてしまう恐れもある。
そうなったら初めて訪れる異国の地で宿無しだ。
それは避けねばならない。
位置は合っているはずなのに、門や塀があって道が通り抜けできない。
とても探索しにくいと思ったのを覚えている。
で、一応見つけることはできた。
宿の予約はagodaでしていたのだけれど、看板の「佰」という字はweb上では「百」だった。
香港の某クッキー屋さんのように類似品商法で客を騙すような手法が横行しているイメージがあったので、名前が微妙に違うとか不安で仕方がない。
「ビーステイ ホテル エクスプレス ベイジン テンプル オブ ヘブン」と言う。1泊3200円とリーズナブルに宿泊できる。
一応宿泊することはできたが、20元デポジットをとられた。
尋ねると鍵代だと言う。
部屋はまずまずといったところ。
このホテルを見つけるときは以下の「Bestay Hotel Express Parking Lot」を目指すと良い。
ホテル名だけで検索するとこんなにピンがずれている。
そりゃ迷いますよ。
更にここまで飲まず食わずでだ。
コミュニケーションが普段の旅ほど上手くいっていないのもストレスになってきている。
とりあえず何かおなかに入れよう。
営業中の売店はないかと探すと、コンビニまでは約500mとでた。
疲れた私にとっては結構な距離だ。
飲まず食わずが続いたので、この量では空腹が満たされないがまぁいい。
明日は携帯を契約して、口座を開設して、QRコード決済でローカルフードを満喫するのだ。
就寝前はそう思っていた。