ルアーフィッシング全盛の今、あなたも伝統工芸となりつつある遠投カゴ師になりませんか。
ここはそのほんの入り口
遠投カゴ釣りに必要な道具
竿について
リールについて
ラインについて
エサについて
その他小物類
天秤の自作レシピ
天秤と遠投カゴの接続
仕掛けについて
釣行時の服装
暑い季節の服装と必要なもの
寒い季節の服装と必要なもの
バイク釣行
バイク釣行の心構え
バイク釣行に必要な道具
バイクの釣行後のお手入れ
遠投カゴ釣り事始め
遠くに仕掛けを飛ばしたい。
最初はただそれだけの気持ちだった。
お手本通りサビキとちょい投げから釣りを初めた私は、まずキスを狙った大遠投が魅力的に映った。
でもキス釣りに触れてみると想像していた遠投とは少し違った感覚があった。
キスは海底にいる魚なので、どうしても仕掛けが根がかりしてしまう。
この根がかりが何より嫌だった。
海にゴミを増やしたくないのだ。
釣りを始めて2ヶ月、30歳の誕生日に投げサビキで初めて少し沖にいる20cmくらいのアジを数匹釣った。
これだ。
そこからの行動は素早かった。
キュレーションサイトに惑わされつつも、高いからと言って手を出さなかった遠投カゴ釣り用の竿とリールを買い揃え、初めて買ったベイトリールをバラしてチューンアップし、あれよあれよという間にカゴを特注し、仕掛けや天秤を自作し始めた。
目的はひとつ。
沖を悠々と泳いでいるスプリンター共を陸へ引きずり出すことだ。
その決意を胸にカゴを投げ続けた。
周りには同様の釣法を行っている人は一人もいなかった。
遠投カゴ釣りは、リアルでもネット上にも情報が少ないのだ。
総重量100gを超える比較的複雑な仕掛けを、コマセとともに6m近い竿を使って90m近く大投擲するダイナミックな釣り。
まるで大砲のようだ。
大艦巨砲主義万歳。
常識外れの竿の長さ、異様にカスタム&チューンされたアブガルシア。
気づいた時にはもう虜である。
さぁ素晴らしき遠投カゴ釣りの世界へ。