前回の投稿で、正規店に点検に加えて整備を依頼した話をした。
今回はそこで発生した問題についての考えと修理計画を書こうと思う。
作業は無事終了していたが、点検によって追加の問題が以下2点発生しており、説明を受けた。
- レギュレーターのヘタりによるバッテリーへの過充電
- クラッチ周辺のベアリング不良??
今回は、レギュレーターの今後について考える。
レギュレーターは簡単に言うと、エンジンの回転に伴いジェネレーターで発生した電気のうちバッテリーに充電できない電気を熱に変換して捨てる装置だ。
オートショップカメイの店主からV7 stoneのレギュレーターはDucatiと同じ会社が作っているという情報を得た。
電気ものは調べれば何かヒントが出てくるだろうと思い検索したところ、V7の2013~2015年モデルまでは私の個体と同じように性能が貧弱なレギュレーターが標準装備されていることがわかった。
海外フォーラムでも関連する投稿をいくつか見つけることが出来たので、以下に列挙する。
’13-15 V7 Over-charging? PLEASE READ(GuzziTech)
V7 regulator compatibility(reddit)
日本国内でも以下のwebサイトで同様の問題が起こっている事が記載されていた。
V7 ボルテージレギュレーター交換(V7と一緒 さん)
バッテリー上がりでエンストの修理(wasiv7のページ さん)
店主が問題を指摘する際に好意で送ってくれた資料となる。
アイドル時なのに電圧が15.2Vもあることがわかる。
通常電圧はVで調整されているので、確かにこの数値は少し高い。
回転数をあげてみても15.3V程度でコントロールされているため、今回の整備では様子見としたが、近いうちの処置は必須だろう。
何より純正のレギュレーターは2万円近くする。
またいつ壊れるかわからないポンコツレギュレーターにそんな金額は出せないし、これだけ問題が報告されているならサードパーティの品質の高い部品に交換する方がStoneちゃんの為になるだろう。
さて、レギュレーターについて更に調べると、単相や三相といった種類があり、近年ではmosfetと言う方式を利用した三相の動作機構のものが主流であるそうだ。
V7は一部の設計思想もクラシックだったのかと妄想が始まってしまう。
成功事例のある新電元のレギュレーターを購入して加工する案も考えたが、私はポン付けすら面倒に感じるチェンジニアなので、探すべき製品の条件を以下の様にした。
- mosfetを採用している
- ポン付けできる
- 純正品より安い
国内では当然見つからなかったので、海外のパーツサイトを駆けずりまわったところ、これらの条件をクリアする製品がebayでひとつだけ見つかった。
これだ。
Mosfet Voltage Regulator For Moto Guzzi Nevada 750 / V7 Special 2012 2013 2014
本体価格は純正より安いが、送料を考えると値段が純正と同じくらいの高さとなってしまっている。
悔しいがポン付けの代償として受け入れることにする。
V7 specialで使えるとのことなのでStoneでも使えるだろう。
近日中に注文予定である。
ついでにバッテリーも交換しよう。
※2020年05月01日追記
注文したら誤配送されました。
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取り付けを行いました。
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ishikuro