短いようだが、これで今回の韓国旅行はおしまいだ。
さいごにちょっとフラフラした新村エリアが面白そうだったので、今度はそこに泊まってみたいと思う。
さてさて、韓国ソウルには国際空港が二つある。
金浦(キンポ)空港と仁川(インチョン)空港だ。
金浦は都市部から近く、羽田空港のような扱いとなっている。
仁川は例えると成田だな。
今回、ギリギリまで時間を使おうと思ったので、帰りの便は金浦空港発を選択していた。
そして、空港までの交通費をケチるためリムジンバスを利用することにした。
番号でいうと6021のバスだ。
宿泊したホテルskyparkから歩いてすぐの大通り沿いに空港行きのバス停がある。
金浦空港へは電車だと1000円程度、バスだと700円くらいだったので、ケチな私は真っ先にバスを選択した。
skyparkのホテルマンによると、金浦空港~明洞間はだいたい50分前後でバスが来るということだったので、私にしては珍しく16時からバスを待ち始めた。
1時間ほどで到着するのであれば、最悪16時50分にバスが出発しても18時までにはチェックインできる。
飛行機は20時発だし、空港で何かトラブルがあっても十分対応できるだろうと考えたためだ。
しかしバスが来ない。いくら待てども来ない。
かれこれ1時間は待っている。
途中で5分ほど銀行のトイレに行ったのがいけなかったか。
こうなると電車の時間が気になり始める。
電車に飛び乗っても、乗り換え時間を考えるとミスができないように感じる。
なんせソウル市街から金浦空港へは初めて向かうのだ。
バスに賭けようと決めると17時10分頃、無事バスに乗ることができた。
バスに乗った私は、「これでもう一安心」と思いつつ、旅の終わりモードに入り写真や文書の整理を始めた。
幸い乗客は少なく、リラックスできた。
様子がおかしいと気づいたのは18時頃になってからだった。
さっきからバスがほとんど動いていないのだ。
多少遅れているのだろうとタカをくくっていたが、ついに心配になってgoogle mapを起動した。
その現在位置が下の画像だ。
ファイル名の通り、18時53分の時点でリムジンバスの所在地は青点だ。
重要なのでもう一度言うが、飛行機の出発時間は20時だ。
搭乗時間を考えると19時半には空港に着いていたい。
出発1時間前だというのに、まだ空港まで5kmあるのだ。
それに、道路は渋滞してしまってほとんど動いていない。
軽くパニックになった。
ここで私がとるべき行動は3つあった。
- バスを信じてそのまま乗る
- 近くの地下鉄までダッシュし、電車で空港へ向かう
- 5kmダッシュする
2の選択肢はほとんど不可能であった。
すぐにバスを飛び出しても、乗れる電車が1本後までと非常に限られており、空港に着くのも19時50分との予測が出ている。
3は結構本気で考えた。
全盛期の私なら、4kmは20分あれば走ることができる。荷物を持っていることと、体力が落ちていることを考えても40分あれば空港に着けるだろう。
自分の足なので一番信用できる選択肢だ。
ただし、道は絶対に間違えられない。
消耗した体力と時間を取り戻す余裕はないからだ。
結局バスを信じて乗り続けることにした。
半ばあきらめに近い形だった。
契約しているsimはデータ通信専用のものだったので、ANAのデスクに連絡を取ることもできない。
カジノで散々負けているのだから、こういうところくらい運が回ってきたっていいだろう。
途中から渋滞は解消され、空港には着いた。
19時半に。
そして、搭乗口に着いたのが以下の時間だ。
金浦空港が小さ目の空港だからよかったようなものの、移動に時間のかかる大きな空港だったらまず間違いなくアウトだった。
おまけに土産のキムチと脂取り紙は没収されるし、散々だ。
いくらソウル市街から近いからとは言え、もう金浦空港を使おうとは思わない。
電車で向かえばいいのかもしれないが、どうせ旅行中JCBカードで10万ウォンほど使うので、仁川空港行きの快適なアレックス列車料金はタダだ。
トラブルがない限り、列車は定刻に到着する。
それに、空港内施設が整っている仁川は空港に着いてからも暇つぶしが可能だ。
なんにしても、今回の旅で一つ学んだことは
「空港には出発3時間前に到着するような行動をとること」だ。
2時間前では遅すぎる。