遠投カゴ釣りに使うベイトリールとそのカスタム(AbuGarcia Ambassadeur 6500C ROCKET BLACK)

投稿者:ishikuro

遠投カゴ釣りを極めるため、ベイトリールを購入した。
アブ・ガルシア / AbuGarcia Ambassadeur 6000シリーズ 6500C ROCKET BLACKだ。

ベイトリールの使用に伴い竿も新調したが、それはまた別の記事で話す。
今回はこのリールのカスタムについて話そうと思う。

私はカゴ釣りに興味を持ち、ベイト(両軸)リールを使っているカゴ師の存在を知ったとき、価格の高さと汎用性のなさから「ベイトリールはやりすぎ」と思っていた。
そんな私が気が付けば5.8mの竿を持ち、週末ごとに近所の川でキャスト練習に明け暮れている。
これがカゴ釣りの魅力なのだ。

このリールはそのままでも十分面白いが、カスタムすることで遠投用の道具としての真価を発揮する。
これから話すのはその方法だ。

カスタムするためには、リールを分解する必要がある。
私はリールの分解なんて今までやったことがなかったけど、ネット上に親切な解説や写真がたくさんあったので無事作業をすることができた。

 

道具について

リールを分解するには以下の画像の道具が必要だ。

  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • メガネレンチ
  • 精密ドライバー(マイナス)
  • 六角レンチ

 

分解手順

まず、ハンドルを固定している金具をプラスドライバーで外す。
次にメガネレンチでナットを取り外す。
するとU字型の小さな金具によってハンドルがとまっているので、これを精密ドライバーで取り外す(無くさないように!
あとはドラグをクルクルと回していくとハンドルが外れる。

ハンドルが外れた後は、以下の画像のようになっているはずだ。

ネジを全部外し、真ん中のキャップを外すとカップが外れる。
マイナスのネジはカップにくっついていて取れないようになっている。

真ん中のキャップを外すと黒いプラスチックの部品が出てくる。
このリールは、ほぼ新古の状態で入手したものだがもう壊れていた。
このプラスチックの部品は動作に影響するものではないので取り外した。
取り外した今も問題なく動作している。


2020.05.28追記
この黒いプラスチックの部品について、メインシャフトがぶれないようにするための部品であり、まったく動作に影響がないかと言えばそうではないらしい。
現在はこのワイヤー式ロッキングワッシャを使用して固定している。


写真ではスプールのシャフトも一緒に抜けてしまっている。
探せばパーツリストは見つかるのだけれど、画面に表示したパーツリストを見ながら作業をするのは面倒なので、できるだけゆっくりバラし、パーツの位置関係を覚えてしまおう。
難しそうに見えるが、構造は簡単だ。

ここでカスタムに必要なパーツを見てみる。

買ったのはこれだ。

最初はどれが何やらさっぱりわからず、「こんなもの本当に組付けできるのか」「えらいもんに手を出してしまった」と思っていたが心配は無用のようだ。
このキットには、簡単に言うと以下が含まれている。

  • リールをハイギア化する歯車(6.3ハイギア)
  • 糸を送り出す機構の軽量化とベアリング(アルミレベル、セラミックガイド、2BBウォームギヤ)
  • 糸を送り出す機構に関連する歯車のベアリング化(2BBコグ)
  • シャフトを固定している部分のベアリング化(BBブッシュ)

BBというのはベアリングのことだ。
このキットによって5つのベアリングが導入されることが分かる。
リールにも2つベアリングが使われているので、全部で7BBだ。
あとはパーツを見ながら似た形のパーツを入れ替えていけばカスタムは完了だ。

話をリールの分解に戻そう。
カップを取り外した部分はこうなっている。

コルク製の遠心ブレーキがついている。
私はマグネットブレーキを増設したので、2つとも取り外した。

右側はパーツクリーナーで汚れを落とした後、基本的に「グリス」を塗りたくっておけば問題ない。
他の部分は普段のメンテでバラすことは少ないため、今回は割愛する。

反対側に移ろう。

メカニカルブレーキのキャップとネジを3本外せばカップが外せる。

この写真は既にコグホイールを交換した後だ。
もとからついているホイールは、先端のプラスチック部分が盛り上がっていてそれによって固定されている。
その盛り上がっている部分をカッターで除去することでホイールを取り外すことができるようになる。
「カッターなんてそんなまさか」と思うところだが、やってみると5分くらいでできる。
勇気を出そう。

大体全部ばらばらにするとこうなる。

余裕があればアルミレベルを研磨しておくと良い。
キムワイプとピカールでゴシゴシした後、パーツクリーナーで汚れを落とす。

汚れを落とした後は、各部品に薄く「オイル」を塗り、余分な油分をふき取る。
手が油でベトベトになるので、以下の様な使い捨てのプラスチックグローブを使うと良い。

元に戻すときはバラバラにした順番と逆の手順で行う。
組みあがったリールは377.5gとなった。
純正は365gだから、マグネットブレーキシステムを組み込んだことで重くなってしまった。
マグネットブレーキについては後日記事を書こうと思う。

お疲れさまでした。
いかがだっただろうか。
慣れれば動画を見ながらでもできるようになる。
構造が簡単というのはいいことだ。

リールのことについては、香川塩ビ工業さんのパーツとその説明、籠師会の中の人にかなりのアドバイスをいただいた。
本当にありがとうございます。

さあ、釣りに行こう!
(本当はこの後はベイトリールでのキャスティングに慣れるためのキャスト練習が待っている)


2020.05.28追記
2020.05現在、6500CS MAG eliteに買い替えている。
ハンドルなどもカスタム済みなので、近々画像を置き換え予定である。
また、MAG部分について日本語での解説記事があまり見当たらず、分解した後構造が分からなくなってちょっと焦った。
記事の全面的な書き換えが必要かもしれない。

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