じゃじゃ麺を食べてお腹がいっぱいになった我々は焦っていた。
岩手市内に目を惹く観光名所が一切見当たらなかったからだ。
やはり郊外が面白そうだとの見通しと出発前からの私のリクエストにより、小岩井農場に立ち寄ることにした。
盛岡市内から小岩井農場へは車で20分ほどの道のりだ。
渋滞と言うものはほぼ存在しなかったので、スムーズに車移動ができた。
車のメリットを最大限にいかしている気がする。
ETCの割引サービスである北東北周遊プランに加入していると800円の入園料が100円割引されて700円となる。
こういうところでも少しずつケチっていくのが節約旅行のキモだ。
私の中で牧場と言えばソフトクリームなので、早速いただく。
ナツハゼってなんだろう。
ベリーのような果物らしいが、聞いたことはない。
期待を裏切らないおいしさだ。
ベリーのおかげで後味がさっぱりしたアイスだった。
普通のバニラアイスもぬかりなくいただく。
こうやって選択肢を増やせるのは一人の旅行の時にはできないことだ。
わーい。気持ちいい。
平日は規則でガチガチなんだもの。
バカな事したいのだ。
目が回って若干気持ちが悪くなったし、これをやったせいで財布を落として10分後にこの丘まで取りに戻ることになったことは忘れた。
訪れた時間が15時頃と言うこともあり、イベントはあらかた終わっていた。
私は牛が見られれば良かったので、アイスを食べた後は牛舎に向かう。
小岩井農場は牛舎やサイロが重要文化財として指定されており、興味があった。
自由見学はできず、ガイドツアーでないと詳しい見学はできない。
そこまで詳しく知る欲求もなく、チラ見で良かったので写真にだけ収めた。
なぜかデータが残っていないが。
さて、文化財の牛舎の周りには石灰が撒かれていた。
中に入ると牛たちには一切近寄れず、見学のみが許されていた。
私にかまってくれたのは、近くの違う牛舎のこの子牛だけだった。
ここ小岩井農場は、ガチな牧場だ。
観光農場として体裁を整えつつも、真面目に乳製品を生産している。
一部観光に飽きると思われるチビッ子向けの施設があるが、目障りになるほどじゃない。
観光客を安易に牛に触れさせない等、配慮もしっかりしている。
品質管理部などの看板も目に入ったので、むしろそちらの施設見学がしたい。
お土産ショップなどを含め、牧場を1時間半ほど満喫した我々は、次の目的地へと向かったのであった。
その4に続く