旅行中に手に入れた南部鉄器の育成日記―使い始め編―

投稿者:ishikuro

仙台に旅行に行った際に、お土産として南部鉄器を買った。
伝統工芸品なのに熱源がガスコンロでもIHでも使えると言う。
おまけに使うごとに育っていくときた。
私はこの「使うとその人仕様にカスタマイズされる小物」に大変弱い。

工房をいくつか巡った結果、及源鋳造株式会社のファクトリーアウトレットでこれを買った。

伝統工芸らしいアラレのついた鉄器と最後まで迷ったが、かわいらしい卵型のこの急須に決めた。
下のリンクは商品広告だが、アラレと言うのは急須上部のボツボツを指す。
放熱効果があるんだそうだ。

先に書いておくとwebショップに私の急須と同型の急須があるが、こちらは内部がホーロー仕上げとなっている。
内部がホーロー仕上げの鉄器は、鉄器であるメリットが損なわれると判断したため鉄の素地のままの商品を選んだ。

旅行から帰宅後、早速鉄器のセットアップ作業にかかった。
説明書にはまず、「硬度300mg程度の市販されている香水硬水を用意しろ」とある。
硬水を沸かすことで、鉄の素地の上にカルシウムやマグネシウムの被膜を作るのだ。
この作業によって、鉄器は100年使える道具へと進化する第一歩を踏み出す。
水には詳しくないが、炭酸水には自信があるので、私が知りえる最高硬度の炭酸水を買ってきた。

その名をゲロルシュタイナーと言う。
硬度は1310mg/Lだ。
1Lあたりの数値なので、このペットボトルは500mL入りだから含まれる硬度はざっと655mgだ。
この数値は説明書の基準値を満たしている。

この水を急須に入れて湯を沸かす。
※注 汚い台所です。

1回お湯を沸かしただけで、このようにまっさらだった鉄の素地に

これだけの被膜ができた。

2回、3回と沸かしていく。
これが2回目で

これが3回目だ。

回を重ねるごとに被膜が厚くなるのが分かる。
説明書では湯を沸かすのは3回で良いとのことだったので、4回目でお茶を沸かしてみた。
お湯が沸いてから、ティーバッグを紐を切って放り込むだけだ。
お茶の成分であるタンニンも鉄の錆防止に役立つらしい。
※注 汚い台所です。

お茶を入れると真っ白だった被膜の色が変わった。
少し早すぎたかな。

この鉄器で入れたお茶は言うまでもなく美味しかった。
とにかく水がまろやかなのだ。
鉄器で沸かしたからと思い込んでいる節があるのかもしれないけれど、この鉄器で沸かすと普通のお湯もおいしい。

この鉄器でコーヒーも入れようと思ったら、コーヒーは軟水で淹れた方が良いんだそうだ。
良いにしろ悪いにしろ味わいが変わるようなので機会があれば試そうと思う。

私の身の回りに手のかかる子がまた増えた。
V7、革のブーツ、鉄の包丁、コーヒーの道具、南部鉄器。
どの子も手はかかるがとてもかわいい。
自分にフィットする道具は、きっと自分で育てていくものだ。
世界で唯一無二の自分にピッタリな道具には、その道具を育ててきた自分だけの時間がある。
気に入った道具はずっと使い続けたいと心から思った。


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2 thoughts on “旅行中に手に入れた南部鉄器の育成日記―使い始め編―

  1. GEN

    こんばんはー興味深く読ませてもらいました。はぁ〰こんな儀式が必要なんですねー 素晴らしい!
    手のかかる子ほどかわいい、まさにそうですね。漢は気に入った道具に囲まれていたいものです!

    返信
    1. ishikuro 投稿作成者

      GENさん
      こんばんは、ishikuroです

      言われてみて気づきましたが、これある種の儀式ですね笑
      エンジンかけるために特定の操作手順があるバイクと似たようなものでしょうか??

      気に入った道具に囲まれる幸せが分かってきたところなので、V7共々大事にしたいと思います!

      返信

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