早いもので2泊3日の旅行もあっという間に最終日だ。
起きたらまだ頭がさえていない気がしたので、近くの温泉に入りに行く。
竹瓦温泉だ。
この温泉施設は1938年に建設されたもので、外観は別府温泉のシンボル的な存在になっているそうだ。
確かに豪華さを感じる。
(私が一緒に写っている写真しかなかったため割愛)
そして特筆すべきはその入浴料金だ。
なんと100円という驚異的な安さを誇っている。
内装は昔ながらの共同浴場で、決してキレイとは言えないが味わいがある。
普段だったら敬遠しているけれども今回は別だ。
更に火の海祭りの期間中は、このただでさえ安い100円という入浴料が無料になる。
私はこの無料という言葉に大変弱い。
無料で由緒ある温泉につからせてもらえるなんてこの上ない幸せだ。
この温泉施設は後世まで残って欲しい。
そう思っていたら気がついた頃には1030円の砂湯にいた。
寄付だ。寄付。
(わざとかなりボカしてあります)
砂かけのお姉さんがノリノリだ。
写真があることからお分かりの通り、この砂湯でもスマホを渡しておくと写真撮影をしてくれる。
朝で客が私ひとりだけだったせいか、いろいろな話を聞くことができた。
この砂かけさんは、その4で行った砂湯で修業をしてからこちらに移ったんだそうだ。
砂をかけてもらった人の特徴を言うと、誰だかわかるようだった。
なるほど、辞めても同業でつながりがある職種なのだな。
あと竹瓦温泉の砂湯は室内にあるせいか砂がいつまでも冷めず熱い。
熱くて蒸し蒸しした環境に強い私でも熱いと思った。
海辺の場合は時間とともに砂が冷めていき、いい塩梅になっていったが、ここの砂は本当にずっと熱い。
おまけに半袖で湯~園地にいたりしたので多分腕がすごい日焼けしている気がする。
それも含めてとにかく暑い。
不本意ながら10分程度でギブアップしてしまった。
立ち上がってからもしばらくクラクラしていて、シャワーを浴びながら意識を保つのがやっとだった。
砂かけのお姉さんが水をくれたようなので、ありがたくいただいた。
タオルで隠す余裕なんてなくて全裸だった気がするけど、そんなことどうでもいいくらい気分が悪かった。
ダメだ。直ぐにでも栄養を補給しなければ。
こんなにも早く朝ご飯を食べようと思ったことはない。
何かご飯を食べようと思った私は、温泉を後にし内陸部へと向かった。