2018北京 その3 ~銀行口座開設に難航した件~

投稿者:ishikuro

その2はこちら

中国の携帯電話番号と通信環境が手に入った私は、早速銀行へと向かった。
が、ここから先異国での口座開設の厳しさを思い知ることになる。

まず向かったのはICBCこと中国工商銀行だ。
この銀行ではパスポートと携帯電話番号、マイナンバーがあれば口座開設できるとの情報を得ていた。
simカードは忘れたくせにマイナンバーカードはちゃっかり持ってきていたので、携帯を契約してから一直線に以下の支店に向かった。

中国の銀行窓口の基本的な仕組みは日本の銀行と同じだ。
来店した客にまずおばちゃんが話しかけて用件を聞かれるので、銀行口座を開設したいことを伝える。
英語が通じなければ、google翻訳の画面を見せてもOKだ。
番号札を渡されるので、呼び出されるのを待つ。
窓口に案内される。
さぁ口座開設だ。
私の予習内容によれば、ここから必要事項を記入する紙を渡されて記入をし、携帯電話番号によるSMS認証を行って、USB型のドングルを渡されてめでたしめでたし…
となるはずだった。

窓口ではなぜか口座開設理由を延々と尋ねられ、用意していた言い訳が尽き、挙動不審になってしまった。
なんでも中国での労働予定がないと口座開設は難しいそうだ。
窓口のお姉さんは丁寧な英語で口座開設できない理由を教えてくれた。
労働予定があると嘘をついてもよかったが、後々のことを考えて面倒は嫌なのでこの支店での口座開設を諦めた。
外国人の口座開設はどんどん厳しくなっているのだな。

しかし、ここで諦める私ではない。
ここは中国だ。
支店が違えば何とかなるかもしれないとの希望を抱き、2店目のICBCに向かった。
王府井にあるICBCには、なんと日本語を話すことができる職員がいた。
藁にも縋る思いで口座開設がしたいことを伝えると、ICBCでの口座開設は難しいとの結論だった。

が、まだ続きがある。
日本語が話せる職員から民間企業である中国招商銀行であれば口座開設が可能らしいとの情報を得た。
中国銀行や中国工商銀行は政府系の銀行だから、きっと規制が厳しいのだな。
中国招商銀行に迷わず向かう。
徒歩2kmがなんじゃ!

中国招商銀行は暖かく私を迎えてくれた。中国語で。
窓口のお姉さんも愛想がいい。話している中国語がきれいな印象を受ける。
私がパスポートを見せるとすぐに外国人であることを理解してくれた。中国語で。
google翻訳などを試みると何とか意思の疎通を図ることができた。
持っていた紙で筆談も可能だったし、この上ない親切な対応だ。もちろん中国語だ。

なんでもいいから記入用紙を渡してくれれば、こちらは手続きできるんだけどな。
どうもペーパーレス化されているようだ。

しばらく粘ったが、どうしても理解できない部分があり埒が明かない。
ここもダメだな。
私は最後の希望である中国招商銀行を後にした。

ここからの私の行動はもうめちゃくちゃだった。
目に入った銀行に片っ端から口座開設できるかを尋ね歩いた。
以下がそのリストだ。

  • 中国郵政儲蓄銀行
  • 北京銀行
  • 中国銀行
  • 中国交通銀行
    ここでは「なぜ3日ほどの短期滞在なのに口座が必要なのか」と英語で諭された上、ほかの銀行を案内された。
    まぁそうなるよな。私が銀行員でもそうする。
  • 中国農業銀行
    今思えばここは一番可能性が高かった。
    立ち寄った支店では、「外国人の口座開設は審査のため3ヶ月ほどの時間がかかる」と言われ、即日で開設がしたかった私は手続きを断念した。
    後日問い合わせを行ったところ、外国人の口座開設はパスポートのみで問題ないそうだ。
    次回はこの銀行でリベンジをする。

※2018.08.25銀行について追記
華夏銀行でも口座開設が可能なようです。
規模の小さい中堅銀行となります。
この際wechatpay有効化できるなら何でも良いとすら思う。
ishikuro

いかがだっただろうか。
結局、私は中国で銀行口座開設をすることができなかった。
外国人の中国での銀行口座開設は、言語のわからない素人にとってかなり厳しくなっていると言わざるを得ない現状を体験した。

よって自動的にwechat、アリペイも使用できないことになり、シェア自転車を利用することもできずじまいだ。
既にアプリをインストール、初期設定を済ませているのにだ。
おまけに1日目の宿で、wechatpayを使って受付のお兄さんから既に1元送ってもらっている(お兄さんに現金で1元を手渡した上で送金をお願いした)。
口座開設ができなかったことが本当に悔しい。
露店やスーパーでQRコード決済をすることが今回の旅の醍醐味で、大変に楽しみにしていたのだ。

諦めきれないが今回は仕方がない。
近いうち必ずリベンジしよう。
銀行口座を開設する場所は中国じゃなくてもいい。
北京クエストはこの時点で7割方失敗だ。
時間切れとなったので、以降は不貞腐れつつ普通の観光記となる。

その4に続く


※2018.08.25 wechatpayについて追記
日本のクレジットカードによる認証に成功しました。
認証はできたものの、銀行カードが登録されていないとろくにチャージもできないポンコツアプリ状態です。
後日記事にします。
国外の人間が使うことは考えられてないのかなぁ。

手元にいくらかの元(RMB)が残っているので、ポケットチャージと言う機械でwechatpayに現金をチャージ※2することを試してみます。
ポケットチャージ=外国の小銭を電子マネーなどに交換できる端末のこと。
広島には端末が設置されていなくて絶望した。
ishikuro

※2 チャージしてきました
こちらの記事にまとめています。
お得なコードも記載しています。
2019.01.22 ishikuro

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