Stoneちゃんのマフラーでやけどをした件

もう1ヶ月ほど前のことだ。
その日は雨がぱらついていて、早く家に帰りたかった。
駐輪場でいつものようにセンタースタンドをっとっとっと…
靴が滑ってあわや立ちごけ、というシーンだった。
幸いStoneちゃんに損傷はなし。
その際に車体を思いっきり手前に引き寄せたことは記憶にあるけど、左脛をマフラーによってシーズンより一足早くBBQにしたことには気がつかなかった。
よほど必死だったんだろうな。

患部を見ると皮膚が白化している。
素人目にもⅡ度熱傷以上であることがわかる。
ヤバいなと思ったのは傷が「痛くない」こと。
今になって思えば、この時すぐに病院に行っていればよかったんだろうけど、痛くなかったので、水で冷やして軽症であることを祈りつつ様子を見ていた。

翌日、かかりつけの皮膚科に通院すると軟膏とガーゼで処置をされた。
こうじゃないんだよなぁ。
自分より遥かに頭が良く且つ専門家のDrに意見を言うつもりは毛頭ない。
ただ、私が望んでいる治療法は湿潤療法なのだ。

昔YBRですっ転んだ時に左腕と左足をアスファルトにすりおろされて、だいぶ酷いことになった。
この時に湿潤療法の存在を知り、以来大抵の傷はこの方法によって治している。
おかげで左手足はきれいに治癒している(腕は跡が残ってしまったが)。

話が逸れた。
で、1ヶ月ほど湿潤治療を続けているわけだが、どうも治りが良くない。
現在担当の医師曰く「脛は全身で最も血行が悪い部位のひとつ」「治りが悪くて皮膚科医泣かせ」とのこと。
そして昨日から新しい薬が処方され、こいつが面白いので記事にしておく。

製品名をフィブラストスプレーと言う。
製品のウェブサイトはここだ。
以下に効能を抜粋する。

転載ここから
本剤の主成分であるヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(basic fibroblast growth factor:bFGF)は生体内物質の一つで、創傷治癒を促進します。bFGFは線維芽細胞、血管内皮細胞および表皮細胞の増殖を促進する作用を有し、創傷部位における良性肉芽の形成および上皮化を促進することで、治癒期間を短縮させます。これらの作用は各細胞のFGF受容体を介した直接的な細胞増殖作用によるものです。また、最近bFGFが創傷治癒を促進するだけでなく、瘢痕の質を改善(治癒後の瘢痕組織が柔らかい、色素沈着が少ない等)し、創傷治癒の質(quality of wound healing:QOWH)を向上させることも明らかになってきています。
転載ここまで

難しいことが書いてあるが、要約するとこの薬は細胞増殖を促進して治癒期間を短くできるということだろう。
bFGFという物質についてだが、これを理解するためには傷が治癒するサイクルを理解する必要がある。

  1. 傷を負ったときは止血期、炎症期、増殖期、再構築期という4つの段階を経て修復される。
  2. 炎症期に白血球によって炎症が起こり、細菌など感染症を引き起こす異物を除去するそうだ。
  3. このとき、傷がそのままでは問題であるため、細胞増殖因子としてbFGFなどの物質が放出される。
  4. bFGFは皮膚組織を構成する繊維芽細胞に働きかけつつ、血管の内面を構築する「血管内皮細胞」を活性化する。
  5. 4の働きにより新しい皮膚細胞を作ったり、血管の構築作用が促進する。
  6. この作用が、増殖力の盛んな若い細胞の形成に繋がっていく。このような細胞組織を肉芽組織という(増殖期?)。
  7. 肉芽組織は弾力のある繊維やコラーゲンなどに置き換えられる(再構築期)

 

この物質の発見の経緯については、NPO法人創傷治癒センターに以下のような記述があった。

転載ここから
FGFは、1974年にウシの脳下垂体から線維芽細胞の増殖を著しく促進するタンパク質として見出され、fibroblast growth factor(線維芽細胞増殖因子)と命名された。1984年になって、FGFには塩基性側、および酸性側に等電点の異なる2つのタンパク質が存在することが判明し、それぞれ塩基性線維芽細胞増殖因子(basic FGF)、および酸性線維芽細胞増殖因子(acidic FGF)と命名された。

その後、bFGFのアミノ酸配列が解明され、全DNA配列が明らかになった。さらに、このbasic FGFの構造解明と遺伝子組換え技術の進歩とが相まって、ヒトbFGFタンパク質の大量製造が可能になり、bFGFの基礎および臨床応用研究が飛躍的に進展した。

フィブラストスプレーは、遺伝子組換え技術により、米国サイオス社が大腸菌を用いて製造したヒトbFGFを主成分とした褥瘡・皮膚潰瘍治療剤である。この領域の薬剤としては初めてのスプレータイプであり、簡便に使用できるのも特徴の一つである。
転載ここまで

ふむふむ、牛の脳から発見された物質なんだな。
そしてやはりと言えばやはりだが、大腸菌から製造された薬だ。

この治療法はもうれっきとした再生治療だと思う。
薬剤の作用というのはもちろんあるけれど、自分自身の細胞に作用して増殖や治癒を促進するだなんてロマンあふれる薬じゃないか。
医学は確実に進歩しているんだなぁ である。

傷口の写真をアップしたいところだけど、今日は既に手当を終えてしまった。
なにより、昨日手当てをサボってガーゼで軽く被覆していたら患部が痛い上に全身が怠い。
湿潤環境がいかに傷口にとって負担が少ないかを身をもって知った。
抗生物質は処方されているが、感染症は常に心配だ。

ちなみに、家庭で使う被覆材(…というか絆創膏だな)は以下がおススメだ。

amazonはこっちかな

傷の大きさに合わせて切り貼りできるので、大変使いやすい。
また、内容量に対する価格も高く評価したい。
新しい創傷治療でも価格の安さで評価されている。
キズパワーパッドはいいものだが高いし、プラスモイストは入手に時間がかかる。
家庭用の救急箱に一つあると重宝する。かもしれない。

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